アメリカに留学へ行く前の私は、挨拶すらもまともに英語で出来ない子でした。
海外に行ったこともなかった私にとって、渡航から最初の数か月はサバイバルでした。
もし、語学力を付けないで留学に行くとどうなるのかご紹介していきます。
寮に着くまでのサバイバル
直行便が高かったので、韓国の仁川空港経由でロサンゼルス国際空港に行きました。
とっても貧乏な状態で留学を決行していました。
仁川空港での待機時間はなんと5時間。
韓国語も英語も話せないので、看板すら読めないし聞きたい事も聞けない状態でした。
気持ちを落ち着かせるために足裏マッサージに行くと、10,000ウォン。
お!1,000円くらいか!安いな。
と思って入ったのですが、0を1つ読み忘れていたようで1万円近い出費に。。。

後は周りぶらぶらしたり、大人しくゆったり足の延ばせる待合室でうとうとしていました。
見物スポットはたくさんあります。
超広い!韓国・仁川国際空港で押さえておきたい見物スポット
そして飛行機の中では、
太っちょの黒人のおばちゃんとヤンキーっぽいお兄さんの間に挟まれての16時間。
飛行機きらいになりました。
すがるように”The greatest show man”を2回、”Sing”と”リメンバーミー”を鑑賞していましたが、
それでも8時間ほどしか経ちません。
コーラが欲しかったのでドッキドキしながら英語で頼んでみました。
“I want cora.”
?
通じなかった。あ!きっとRの発音が出来てないんだ!
“CoRa please!”
????
….
“Tea please.”
諦めました。
“Can I get a coke?”
って言えばいいんだよって当時の自分に教えてあげたい。
ロサンゼルス国際空港に到着後、どこに行けば良いのか分からなかったので、とりあえず人の流れに身を任せて進んで行きました。
するとどうでしょう。アメリカの国旗が僕をお出迎えしてくれました。

ここから先がいよいよアメリカなのか!!
ハワイを通過している時点でアメリカなのですが、、、
現地在住の知り合いとなんとか合流して、寮まで車で送って行ってもらいました。
が、待っていたのは想像の3分の1の広さの寮。ルームメイトはほぼブラジル人。
ブラジル語でこんにちはって何ていうんだろう?
㊟ブラジル人はポルトガル語を話します。
寮に着いてからのサバイバル
英語であいさつが出来ない!!!
寮に到着後、荷ほどきをしていたのですが、狭いのなんのって。
部屋に部屋が3つあり、3人部屋、2人部屋、1人部屋で合計6人との共同生活が始まりました。
確かに3人部屋とは聞いていましたが、同じ部屋で寝るとは驚きです。
細かい事はあまり気にしないタイプなので、すぐに部屋の狭さには慣れました。
しかし、挨拶が出来なかったのです。
“Hey, how’s going?” “How long will you be here?” “Where are you from?”
飛び交う質問に全く理解が出来ず、
なんでこの人たちは怒ってるのだろうか?
と感じていました。

とりあえず、名前の交換は出来たので良かったです。
アメリカに到着した初日からスイッチが入りました。
絶対に英語を話せるようになってやる。
正直に言うと、留学に行く前は留学に行くことがゴールでした。
つまり、英語は全く勉強していなかったのです。
渡航費や大学卒業までの学費をどうにか準備するために、毎日アルバイトをしまくっていました。
ランナーズハイのような状態で留学準備に明け暮れていたため、アメリカに到着してから大切なことを思い出しました。
僕、英語話せないじゃん。
言葉が通じないってある種の極限状態ですが、言葉が通じなくともある程度のことは伝えられるので不思議です。
とは言え伝えたい事が言えないのは非常に悔しかったので、猛勉強を開始しました。
LAに到着してからの3ヵ月間、1日8~13時間の勉強です。
やっていた内容は、
教科書で文法をひたすら勉強
単語帳で単語の勉強
洋楽の歌詞を書きだして歌う
独り言を英語でぶつぶつ
リビングのテレビをつけっぱなしで英語の聞き流し
ルームメイトに話しかける ➡ 通じなくてしょぼん
英語の本を読む ➡ 10割わからない
フレンズや見る ➡ 10割分からない
英語日記を毎日書く
自分の英語を定期的に録音する
鏡を見て口の動きを確認する
思いつくこと、人に聞いてアドバイスされたことは何でも試してみました。
とにかくまずはルームメイトや寮内の人と英語で話せるようになりたい。
その一心で英語に打ち込んでいました。
その結果、たった三ヶ月で
英語であいさつが出来るようになりました。
パチパチパチ。

それでも苦じゃない英語学習
たくさん英語を勉強しても苦にならない方法があります。
それは楽しむことです。
留学したての頃はとんでもない生活を送っていましたが、英語のことを嫌いにはなりませんでした。
少しずつとは言え、確実に話せるようになっている達成感が気持ちよかったからです。
覚えた単語をすぐに話してみて色んな人に褒められたり
現地のキックボクシングジムに通ってみたり
ショッピングモールで店員さんと話してみたり
望んでいた海外での生活を大いに満喫していました。

そもそも、スタートの英語レベルが低かったので、何をやってもすごい勢いで成長していたと思います。
今日は大分英語を聞き取れた気がする。
難しい単語を覚えられた。
すらすら喋れていた瞬間があった。
周りの凄い英語が上手な人達は気にせず、自分の出来るようになったことをウキウキしながら英語に触れていました。
すると辛いはずの文法の勉強もはかどるようになります。
人それぞれ方法はあるかと思いもいますが、僕の場合はとにかく英語に時間を費やすことが英語力の向上に役立ちました。
確かに英語は話せてなんぼだけれども、座学もバカにはなりません。
文法や多読を繰り返すことで、瞬時に英語を話せる脳みそを作ることができます。
まとめ
英語力が全く無い状態で留学にいくとサバイバルの連続です。
しかし、自分の成長が楽しくて辛いはずのことも楽しく感じてしまうのが不思議なところです。
たくさん自分のペースで頑張れば英語力も身に付きます。
そして何よりわくわくした生活になります。